2017年、3年目にして一軍初登板を果たし、さらには初勝利を挙げた横浜DeNAベイスターズの飯塚悟史。高校時代には新潟の強豪・日本文理を全国4強に導いた大型右腕ですが、ついにプロの舞台でも輝きを放ち始めました。
球速こそ140キロ台前半にとどまっているものの、抜群の制球力でコーナーに決め、カーブやカットボール、フォークを操る投球は、まるでハマの番長・三浦大輔を彷彿させます。4年目を迎える今季は一軍ローテーション定着を目指し、さらなる飛躍を遂げることが望まれる存在です。
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中3秋にはKボールで全国準V
新潟県上越市出身の飯塚は、6歳のときに地元の直江津ガンバーズで軟式野球を始めました。中学時代には直江津中で軟式野球部に所属。中学3年時にはKボールの新潟県選抜(新潟KBクラブ)に選ばれると、第6回KB全国中学生野球大会で準優勝を経験します。
日本文理では1年秋からエース格!3年夏全国4強!
2009年の夏、伊藤直輝(東北福祉大-ヤマハ)を擁する日本文理が準優勝したのを見た飯塚は日本文理に進学し、1年夏からベンチ入りを果たします。1年秋にはエース格として公式戦に登板し、秋季新潟県大会優勝。2年夏には自身初めての甲子園に出場しますが、エースナンバーを背負いながらも先発は任されず、4番手として登板。初戦の大阪桐蔭戦で敗れ悔しい想いをしました。
夏に悔しい想いをした飯塚はそれまでの球速を追い求めるスタイルから脱却し、勝てる投手になることを求めるようになります。するとその秋には新潟県大会優勝、北信越大会優勝で明治神宮野球大会に出場。神宮大会では特大の本塁打を放つなど投打で活躍を見せ、準優勝を果たします。
3年春のセンバツでは初戦の豊川戦で田中空良(東邦ガス)との投げ合いを演じますが、惜しくもサヨナラ負け。最後の夏には圧倒的な投球で新潟県大会を制し2年連続の甲子園を決めると、全国の舞台でも好投を見せ、チームを2009年以来のベスト4に導きました。
惜しくも伊藤の成績は越えられなかったものの、投打で高い評価を受け、ドラフト候補として注目されるまでに成長した飯塚。秋のドラフト会議ではDeNAから投手として7位指名を受け、プロ入りを果たしました。
プロ3年目に初勝利!日本シリーズ出場に貢献!
1年目は右肘の遊離軟骨除去手術を受けた影響で、ファームでもわずか5試合の登板に止まった飯塚ですが、15回を投げてわずか1失点と、高い潜在能力を見せつけます。オフには台湾でのウィンターリーグに参加し、7試合で防御率2.03と好投しました。
2年目はファームの先発ローテーションに定着し、15試合で87回を投げ、6勝7敗、防御率3.52と好成績を残し、翌年の飛躍を感じさせる1年となりました。
そして3年目、開幕こそファームで迎えたものの、交流戦最終戦となった6月18日のオリックスバファローズ戦で一軍初登板初先発。同郷出身の金子千尋と投げ合い5回無失点と好投を見せましたが、惜しくも初勝利はなりませんでした。
その後先発登板でなかなか勝ち星が付きませんでしたが、8月30日の中日ドラゴンズ戦で5.2回1失点の好投でついにプロ入り初勝利。2017年は一軍で9試合42回を投げ、1勝3敗、防御率4.29とまずまずの成績を残しました。
4年目の今季は先発ローテーション定着!優勝目指す!
昨季初勝利を挙げたとは言えまだ21歳の若手選手です。これからもしっかり体作りをして、自分のマックスを伸ばしていって欲しい年代です。昨季の飯塚は見事な制球力でストレートを四隅に集める投球を見せましたが、球速が140キロ前後と、物足りなさも感じさせる内容でした。
先発として二桁勝利を挙げられる投手になるためにも、アベレージで145キロくらいを出せる投手になってもらえたらと思ってしまいます。自身のことを「球速が遅い」言って憚らない三浦大輔でも、全盛時には試合の終盤でも140キロ台後半をバンバン投げていましたから。それができれば「第二の三浦大輔」を襲名し、ベイスターズを引っ張っていける投手になることも夢ではなくなります。
同世代の大卒選手に負けない実績を!
高卒の選手にとって一つの区切りとなる4年目のシーズン。飯塚にとっても勝負の1年となることでしょう。来年には大学で力をつけた同世代の選手たちが即戦力として入団してきます。高い期待を持って入団してくる選手たちに負けないためにも、プロでの実績を一つ作ってもらいたいところです。
今年も開幕してすぐの4月17日(火)に、地元新潟県での巨人戦が予定されています。残念ながら昨季は地元登板はなりませんでしたが、今季は開幕ローテーションを掴み取り、南場智子オーナーの故郷でもある新潟で「今年の飯塚はやってくれる!」と思わせる投球を見せて欲しいですね。
今季の飯塚に期待です。
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