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大和獲得の人的補償は尾仲祐哉。大和は優勝のピースになれるのか

今オフ、横浜DeNAベイスターズは来季の優勝に向けて、阪神タイガースからFA権の行使を宣言していた大和(前田大和)選手の獲得に成功していました。そして今日12月10日、阪神サイドから人的補償で尾仲祐哉投手を獲得すると発表がありました。

 

ファンとしては胸が痛みますが、近年の人的補償は「望まれていく」という意味合いが強く、来季以降も新天地で頑張って欲しいですね。今日は移籍劇について考察してみたいと思います。

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大和の獲得に納得する3つの理由

 

そもそも大和を獲得する必要があったのかという話ですが、僕個人的にはアリだと思っています。というか、今最も必要な選手の一人だと考えています。「若手を使え」という声も多く聞かれますが、今回の移籍に関しては適格な補強をしたのではないかと思っています。僕がそう思う3つの理由は次の通りです。

 

内外野どこでもゴールデングラブ賞が取れる圧倒的な守備力

 

DeNAの補強ポイントが二遊間であることは誰の目にも明らかです。これまで長い間、センターラインのレギュラーが固定できずに苦しい時期を過ごしてきました。

 

しかし筒香嘉智、梶谷隆幸の成長により両翼が埋まり、ロペスの獲得で一塁、さらには遊撃に倉本寿彦、捕手に戸柱恭孝と社会人選手をドラフトで獲得し、桑原将志が一番・中堅でゴールデングラブ賞を獲得するまでに成長。

 

ようやくチームの形ができてきたところで今季は宮﨑敏郎が三塁の座を掴み、首位打者を獲得。UZR(アルティメットゾーンレーティング:セイバーメトリクスにおける、守備面で平均的な選手に比べてどれだけ失点を防いだかを表す数字)という指標でリーグトップの数字を記録するなど、守備面でも大きく成長しました。

 

最後の二塁には、シーズン終盤に2年目の柴田竜拓が頭角を現し、CS、日本シリーズでも活躍を見せました。これで全ポジション埋まったかのように見えますが、優勝を目指すには二遊間のレベルアップが必要不可欠です。

 

遊撃でフルイニング出場を果たした倉本ですが、今季規定打席に到達した遊撃手の中ではこの守備指標が-17.0で最下位でした。柴田は守備指標は良いものの、打率.233と攻撃面で物足りなさが残ります。ここで細かいところまで話すとキリがないのでこのくらいで。

 

対する大和は2014年に外野でゴールデングラブ賞を獲得しながらもそれ以降は主に二遊間でも多く出場し、高い守備力を見せてきました。スタメンで1年間ずっと出場した経験はないものの、柴田、倉本と競争・併用しながら起用することで好成績を残せるのではないかと考えています。


スイッチヒッター転向1年目で打率.280を残したセンス

 

大和というと守備の選手というイメージがありますが、今季はスイッチヒッター転向1年目ながら自己最高の打率.280(232打数65安打)を記録するなど、高い打撃センスを見せました。

 

2014年には犠打50を記録したことからも、アレックス・ラミレス監督が求める繋ぎの打撃ができる2番打者になる可能性を秘めています(犠打が下手という噂も耳にしますが…笑)。

 

今のDeNAで二遊間の守備力が高く、例え長打が少なくても打率.280を打てる選手は喉から手が出るほど欲しい存在だったのだと思います。


DeNAが来年優勝を目指すチームであること

 

倉本は社会人出身の3年目でここから大きく化けることは考えづらいものの、打撃面でも成長を見せていますし、調子の良いときは守備での安定感は抜群です。守備範囲が狭いということはよく言われていますが、それすら言えるレベルのスタメンの選手がこれまでいなかったことを考えれば贅沢な悩みかもしれませんね。

 

柴田は大学卒の2年目。今季は守備、打撃で大きくレベルアップし、今後の成長も期待できる選手です。特に守備では、広島カープの菊池涼介選手を参考に飛躍的に守備範囲を広げるなど、将来有望な選手です。

 

しかし今のDeNAが目指すのは、2018年シーズンの優勝です。確かに柴田の将来性は素晴らしいものがありますが、来年優勝を目指すためには大和は必要な選手です。

 

今季の成績がBクラスで、優勝よりもチームの立て直し、若返りが必要という状況だったらまた話は違いますが、今のDeNAは長い時間をかけてチーム力を強化し、優勝を狙えるところまで来ています。

 

ここで大切になってくるのは若手の成長を待つことだけでなく、ピンポイントの補強をすることです。本当なら柴田の将来性に期待して出場機会を増やしたいところですが、20年ぶりの優勝をつかみ取ることも考えるとやはり今強い選手を獲得することも必要となります。

 


大和は優勝へ向けてのピースになれる

 

以上のことから、大和の獲得はDeNAの優勝に向けて、きっと良い方向に進んでくれると信じています。勝負事ですから、もちろん「絶対」はありません。しかし、今のDeNAの弱点をピンポイントで埋める、良い補強だと思います。

 

上記したように、倉本、柴田と競争し、併用することによって相乗効果も生まれるかもしれません。強いチームには高いレベルの競争があるものです。

 


1年目にしてプロ初勝利を挙げた広島のドクターK・尾仲祐哉

 

尾仲の移籍は本当に残念です。胸が痛みます。しかし、Bランクの大和を獲得するという、リスクがあることを行った以上、こういったことは覚悟しなくてはなりません。

 

広島経済大からドラフト6位で入団し、1年目の今季はあの伝説の対広島3戦連続サヨナラの1戦目でリリーフ登板し、2回を無失点で見事プロ入り初勝利を挙げました。

 

今季は11試合19.1回を投げ、1勝1敗、防御率6.52と打ち込まれる試合もありましたが、17奪三振と高い奪三振能力も見せるなど、将来に向けて希望が持てる投球内容でした。

 

来季は同一リーグの敵として対戦する可能性のある投手ですが、今季以上の投球を見せてもらいたいところです。よく「恩返し」という表現が使われますが、まさにこれを見せて欲しいですね。阪神の中継投手陣は層が厚いため、一軍に昇格するのも難しいことですが、今度は甲子園のマウンドで躍動する尾仲が観たいと思っています。

 


人的補償は望まれての移籍

 

昨オフ、FAで巨人に移籍した山口俊の人的補償で、DeNAは平良拳太郎を獲得しました。平良の獲得を多くのDeNAファンは好意的に受け止め、暖かく迎え入れました。

 

このように人的補償は様々な事情からプロテクト枠からは外れてしまったものの、球団からは望まれて獲得されるというものです。阪神にとっても尾仲が金銭による補償よりも価値があると思ったからこその獲得です。

 

尾仲にはこのことを自信にし来季の飛躍につなげてもらえたら、ファンとしては嬉しく思います。来季から敵とは言え、一度はDeNAのユニフォームに袖を通し、応援した選手ですから。

 

来季、大和と尾仲がそれぞれの移籍先で力を発揮し、チームに貢献することを願っています。

 

 

セ界屈指の左腕カルテット形成へ!世代No.1左腕・東克樹! - Crazy for BAYSTARS

大和と並び、来季の優勝へのピースになることが期待されるドラ1・東克樹投手の記事もぜひご一読ください!

 

【DeNA】捕手育成について思うこと~髙城俊人はファームで経験を~ - Crazy for BAYSTARS

ベイスターズの過去の移籍劇についての記事です。FAで久保康友投手を獲得した際、人的補償で正捕手候補だった鶴岡一成捕手が流出した件についても書いています。

 

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