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ベイスターズの次世代大砲候補「茨城の中田翔」細川成也!

2017年10月3日、一人の大砲候補がド派手なデビューを飾った。その名は細川成也(ほそかわせいや)。2016年ドラフト5位で明秀学園日立高校から入団した高卒ルーキーだ。
 

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中学時代には槍投げで全国2位の身体能力

 
神奈川県厚木市で生まれた細川は、3歳のころに茨城に転居し、幼少期を過ごした。小学校3年時に硬式の北茨城リトルで野球を始めると、中学時代はいわきシニアで活躍。また学校では陸上部に所属し、3年時には槍投げでジュニアオリンピックに出場。ジャベリックスローの日本記録を更新する77.42mを投げ(同大会で比嘉遥が記録更新)、全国2位に入るなど抜群の身体能力を見せた。
 
 

明秀学園日立では通算63発&146キロ!

 
高校では、光星学院(現八戸学院光星)で坂本勇人(巨人)や北条史也(阪神)などを育てた名将・金沢監督を慕って、近年力をつけてきた明秀学園日立(茨城)に入学。2年春から外野手としてベンチ入りすると、春季関東大会では前橋育英(群馬)との試合で本塁打を放つなど、活躍を見せる。
 
3年春には岐阜県で開催された「春の高校野球フェア」では6試合で5本塁打を放つなどブレイクし、一躍注目を浴びる存在となった。そのころには投手としても出場するようになり、1日200球の投げ込みなどを経て制球が安定し、最速146キロの剛腕投手に成長する。
 
最後の夏にはエースで四番という重責に担いながらチームを初の県大会決勝進出に導く。決勝戦で強豪・常総学院に0-1で惜敗を喫したが、全7試合に登板し、47.2回を投げて4完投2完封、わずか2失点と素晴らしい成績を残した。打撃では打率1割台に終わったものの、2本塁打を放つなど、こちらも才能の片鱗を見せた。
 
甲子園出場の夢は果たせなかったが、細川の潜在能力を高く評価したDeNAがこの年のドラフト会議で5位指名、入団を果たす。
 
 

春季キャンプでアピール、オープン戦初打席で本塁打

 
DeNAは基本的に高卒新人には体作りを優先させるが、二軍キャンプでその才能をアピールした細川は、キャンプ中に異例の一軍昇格を果たす。すると、阪神との練習試合では初打席で豪快なバックスクリーン弾を叩きこむなど、一軍の舞台でもその才能をいかんなく発揮。チーム内での評価は急上昇した。
 
ファームで経験を積ませるというチーム方針から開幕をファームで迎えた細川は、主に8番右翼で先発出場するようになる。序盤は打率1割台に低迷していたものの、持ち味のフルスイングを忘れることなく、自身の長所を磨いた。すると徐々にプロのスピードに対応できるようになり、夏場以降には本塁打を量産、打率も徐々に上げてきた。
 
最終的にはイースタンリーグで114試合に出場し、388打数78安打、打率.201、10本塁打、33打点を記録。10本塁打は立派だが、それ以上に高卒新人ながらケガをせず試合に出続け、400打席以上立った体力は評価されるべき数字だ。さらに182三振はぶっちぎりのリーグトップだが(2位は日ハム・森本龍弥の122)、これも当てに行かずにフルスイングを継続した結果と言えるだろう。
 
 

一軍初打席本塁打、2試合連続弾

 
この活躍が評価された細川は、一軍が巨人との激しい3位争いを制し、2年連続のCS出場を決めたあと、初の一軍昇格を果たす。そして迎えた10月3日の中日戦で5番右翼でスタメン出場した細川は、初回、2死一、三塁の場面でプロ初打席を迎えると、中日の先発・笠原祥太郎の外角直球をフルスイング。完璧にとらえた当たりは横浜スタジアムのバックスクリーン右側に直撃する先制の3ランホームランとなる。プロ初打席でいきなり、満員のファンに向けてその長打力を見せつけた。第2打席では低めの変化球に空振り三振となったが、第3打席ではその変化球を見極め四球を選ぶなど、高い適応能力も見せた。
 
さらに翌日もスタメン出場すると、第2打席で、今度は直球を右方向に叩き、ライトスタンドに飛び込む2号本塁打。高卒新人がデビューから2試合連続で本塁打を放ったのは史上初の出来事だ。
 
元々は「一軍の雰囲気を味わってほしい」という意味を込めての昇格だっただろうが、この活躍を見たアレックス・ラミレス監督は細川を「戦力」として、CSのメンバーに選んだ。山田哲人以来の高卒野手のCS出場となった細川は、阪神戦で四球を選ぶなど期待に応えている。
 
 

将来は球界を代表する右の大砲に

 
生まれは厚木の細川だが、実は横浜に縁がある。細川の父・智さんは横浜商大高校野球部出身で、神奈川の名門クラブチーム・横浜金港クラブで4番を打っていたほどの選手だ。父が活躍していた地にプロとして戻ってきたことは、細川にとっても、智さんにとっても、そして我々横浜ファンにとっても嬉しいことだ。
 
「将来は筒香選手のような球界を代表する打者になりたい」と語る細川。1年目の一軍実績だけで言えば既に1つ、「筒香越え」を果たした。これからもじっくり経験を詰んで、数年後、ハマスタの夜空に数多くのアーチをかけてくれる日が来ることを楽しみにしたい。
 

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