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【DeNA】捕手育成について思うこと~髙城俊人はファームで経験を~

今季の横浜DeNAベイスターズの捕手は戸柱恭孝を中心に、髙城俊人、嶺井博希の3人を併用する体制となっています。しかし、この体制を続けるとせっかくの有望株・髙城がなかなか実戦経験を積むことができません。このことについて僕の思うことを書いてみます。
 
  1. 髙城は二軍でガッツリ試合に出そう
  2. 髙城の打撃について
  3. 捕手としての経験値
  4. FA流出の心配
  5. まとめ

     

1.髙城は二軍でガッツリ試合に出そう

 
誤解のないよう最初に言っておくと、僕は髙城が大好きです。将来のハマの司令塔になれる存在だと考えています。ではなぜ二軍に落とせと言うのか、それは今のままでは髙城の試合出場が少なく、実戦経験を積むことのないまま選手としてのピークを迎えてしまうのではないかと危惧しているからです。
 
今回僕の言う実戦経験とは、大きく分けて「打撃」と「守備」についてです。よりウェイトを占めているのは打撃の話になってきますが。
 
 

2.髙城の打撃について

 
髙城は今季12試合に出場して28打席、27打数6安打の打率.222、0本塁打、3打点、0四死球、9三振という成績を残しています(6月12日現在)。チームが60試合と、シーズンの1/3以上を消化しているのにもかかわらずたったの28打席にしか立てていないのです。これはいくらなんでも少なすぎます。
これがある程度成長が頭打ちの中堅~ベテランの捕手だったらこの起用法で問題ないかと思います。しかし髙城はまだ6年目の24歳、九州国際大付属高時代は打てる捕手として慣らし、3年春のセンバツ甲子園大会では大会タイ記録となる8打数連続安打を記録するなど打撃センスの高い選手です。確かに高校とプロでは同じようには行かないというのは当たり前のことですが、それにしても今の髙城には打撃を向上させる機会が圧倒的に不足しているのです。パ・リーグならば守れるだけで出場機会ももらえますが、セ・リーグだとやはりある程度は打てないとスタメンに定着することはできません。
 
ここで髙城が入団してからの打席数を見てみたいと思います。
 
 年    一軍       二軍
2012年 45試合122打席 64試合207打席
2013年 51試合124打席 23試合  49打席
2014年 48試合  76打席 22試合  70打席
2015年 64試合148打席 13試合  41打席
2016年 47試合103打席   1試合    2打席
2017年 12試合  28打席   3試合  12打席
 
こうして見ると髙城の打席数が年々減少していき、経験を積む機会がないのがわかりやすいと思います。1年目は一軍、二軍合計で300打席以上立っていますし、高卒新人としては十分な数のように思いますが、翌年以降は合計でも200に達する年もなく、ついに今年は100打席にも届かないくらいのペースとなっています。
 
野球選手としての成長期真っ只中にあってこれはさすがに少な過ぎます。このままでは打てないけど無難に守れる第二捕手まっしぐらです。
 
 

3.捕手としての経験値

 
上記の現象は髙城の守備レベルがチーム内では戸柱に次ぐレベルであることにより起こるジレンマとも言えます。昨年の山口俊や今年の濵口遥大のように専属捕手になってしまうことも、彼が一軍の戦力として必要になってしまう要因です。
 
今は髙城を専属捕手として使うことにより年間何勝かは掴むことができるかもしれませんが、これを続けてしまうと、レギュラーとして活躍するには遠回りとなってしまうのではないかと思っています。嶺井という、守備こそ少し穴はあるものの「打てる捕手」が一軍にいる今こそ、髙城は思い切って二軍に落とし、レギュラーとして100試合400打席に立たせ、900イニングマスクをかぶらせて、経験を積ませるのが良いのではないかと考えています。
 
一軍の投手や打者相手にマスクをかぶることで得られる経験値ももちろんあるでしょうが、土壇場で何も考えずに体が動くレベルまで試合での守備を鍛えてもらいたいです。
 
 

4.FA流出の心配

 
これは古くからのDeNAファンなら誰もが痛感していることだと思いますが、DeNAは前身の横浜ベイスターズ時代から捕手の流出に泣かされています。1998年の日本一を支えた谷繁元信が2001年オフにFA権行使でメジャー移籍を目指したものの、条件面で折り合わず、最悪なことに同一リーグの中日ドラゴンズに移籍しました。入れ替わるように中日から金銭トレードで中村武志を獲得しましたが、バリバリ全盛期の谷繁を失ったダメージは大き過ぎました。それに対して中日はその後落合博満監督のもと谷繁が扇の要として黄金期を築きます。中村も頑張ってはくれましたが、やはり全盛期を過ぎていた選手ですから、どうしても比較するとちょっと弱い。
 
中村の後は相川亮二が正捕手として台頭します。相川は2004年にはアテネオリンピックの日本代表にも選出されるなど、待望の「打てる捕手」として正捕手の座を獲得。勝負強い打撃で下位打線ながら40打点以上を記録し、2007年には規定打席に到達して打率.302を記録するなど、低迷するベイスターズを支えてくれました。その相川も2008年オフにはFAでのメジャー移籍を目指し、やはり条件が合わず、そしてまたも同一リーグのヤクルトに移籍してしまいます。谷繁のとき同様、その後何度も相川には痛い目に合わされることとなります。
 
ベイスターズファンに衝撃が走ったのが2008年。相川の移籍により捕手陣を支えると思われていた鶴岡一成をなんとトレードで、またしても同一リーグの巨人に放出してしまいます。このときの首脳陣は何を考えていたのか…何も考えていなかったのかもしれない。かくしてベイスターズ出身の捕手がセリーグに散らばり、一時期は中日、ヤクルト、巨人がAクラスにいるなんて怪現象も起きたりしました。
 
そして当のベイスターズの正捕手はというと、いませんでした。フレッシュオールスターで活躍した武山慎吾(現中日)や、2009年に早稲田大学から入団した細山田武史新沼慎二の3人体制という時期もありましたが、なかなか正捕手に定着できない。以降ベイスターズは長い間正捕手不在の時代を過ごします。
 
2011年オフには放出した鶴岡がなんとFAで戻ってきてくれるという横浜愛を見せてくれ、DeNA元年の2012年には102試合に出場、2013年には108試合で40打点を記録する活躍。ドラフトで獲得した髙城が1年目から才能の片鱗を見せ、ベテラン鶴岡の元、若手の髙城が成長していくという夢を誰もが描いていました。しかしその矢先、二度目の鶴岡流出。阪神からFAで加入した久保康友人的補償として正捕手を失ってしまいます。これによって捕手最年長が20代の黒羽根になるという異常事態。
 
その後は黒羽根、嶺井、髙城、西森将司、つる岡賢二郎などが頑張りますがなかなか定着できない。それがついに2016年、戸柱恭孝の入団により解決したのですから、10年近く正捕手不在だったのです。そら勝てないわけだ。
 
このような事情があるため、僕は捕手の流出について大変心配しています。今の髙城の起用法だと経験は少しずつですが着実に積み、一軍登録日数はレギュラーと同じ速度で消化していきます。つまりこのままいけば4年後にはFA権を獲得し、20代半ばでそこそこ経験があって守れて、チームではレギュラーではないという状況が出来上がり、おまけに年俸も安いから他球団(特にセ・リーグ)にとっては喉から手が出るほど欲しい人材となってしまうのです。
 
 

5.まとめ

 
僕はこの負の歴史を繰り返して欲しくありません。最後だけ読むと髙城を二軍で飼い殺ししようみたいに読めないこともないですが、捕手というポジションはその特性上、20代半ばでレギュラーを掴めばその後10年はやれるポジションです。髙城にはぜひそうなってもらいたい。もしFAで移籍してしまうとしても、その前にDeNAで活躍して欲しい。それで高額年俸で地元九州のソフトバンクが獲得…とかならまだ諦めようもあります。ただ、第二捕手髙城が安く流出してしまうのは耐えられない。
 
これらのことから、今はグッと堪えて、髙城をファームでしっかり育成して欲しいと思うのです。

 


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